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音楽にまつわる色々な情報を、日本とロシアからお届けします✨

国立音楽大学の一般入試*ゆう

こんにちは、ゆうです!

わたしの本科受験のためにしばらく更新できずでしたが、また今日から更新していきたいと思います♬

よろしくお願いいたします✨

 

今日は国立音楽大学の一般入試についてです!

わたしは演奏科ヴァイオリン専攻を受験したのですが、そのときのことを詳しく書いていこうと思います!

 

<受験科目>

一般科目と音楽科目の二種類の試験があり、

一般科目からは国語・外国語(英語、ドイツ語またはフランス語)

音楽科目からは実技演奏(主科・副科ピアノ)・新曲視唱・楽典が行われました✏️

 

<国語と外国語📖>

音楽に集中できるようにか、国語も外国語(わたしは英語で受験しました)も試験は比較的易しい問題になっていたように思います💮

国語は漢字の読み書きと長文読解、英語はリスニングと文法と長文読解と、センターと内容はほとんど変わりません☝️

 

<実技演奏(主科)>

実技の試験では、音階・指定された曲目のなかから一曲を演奏しました🎻

控え室では同じ弦楽器の受験生みんなで待機し、自分の順番が来るまで音出しなどをして待っていました。

わたしは順番が後ろの方だったのですが、待ち時間が長く、まわりの受験生とお喋りしたり、先に終わった子に、「審査員何人だった??」と聞いちゃったりもしました🤤

(ちなみに審査員は12,3人だったと思うのですが、忘れてしまいました...)

 

<実技演奏(副科)>

主科としてピアノを専攻していない受験生は、副科としてピアノを演奏します🎹

たしか2,3人と、主科の試験よりも人数は少ないですが、自分の専門ではないため、とてもドキドキしながら演奏したのを覚えています。

その人のレベルによりますが、モーツァルトやバッハやベートーヴェンの初歩的な作品を演奏している人が多くいました!

(あ、君もその曲弾いたのね!とあとから同期で話したりしました笑)

 

<新曲視唱>

新曲視唱とは、初めて見る楽譜の曲をどのように歌えるか、というものです👧

試験の部屋の前に机があり、そこで制限時間の間楽譜をよみます。

その時間が終わり、前の順番の人と交代ですぐに試験の部屋に通され、先生の前で一度だけ通して歌います。

難しい曲ではないからか、審査する先生も1人だった気がします。

(とにかくどんどん人を回していっているイメージでした笑)

 

<楽典>

楽典とは音楽の基本知識及び音楽理論です👩🏻‍🎓

音楽用語や和音・音階についての課題、また曲が何の調か当てる調判定の問題も出題されました✏️

        ーーーーーーーーーーー

 

教科は多くはありませんが、やはり実技が多いため、緊張する時間がたくさん続きました💧

が、過去問も見ても分かるように、一般科目が易しい問題になっているため、試験まで実技に

集中できました!(問題を作ってくださった先生方ありがとうございました...涙)

 

少しでも当日のイメージの助けになれば幸いです☺️!

 

次回はちひろによる内部受験についての記事です✨

お楽しみに!

 

🌸ゆう🌸

私立国立音楽大学附属高等学校*ちひろ

こんにちは!ちひろです!

私は私立国立音楽大学の附属の高校に通っていました👀

 

そこで、私の学年の話になってしまいますが、どんな学校だったかなど書きたいと思います!

これから入学を考えている方たちの参考になればと思います💫

 

まず附属なので、高校卒業の進路としてはそのまま音大にいく子たちが多かったです💡

卒業生としては、はいだしょうこさん、加藤綾子さん、美輪明宏さん、天地真理さん、小原孝さんなどがいらっしゃいます!

 

通称"音高"と呼ばれる音大附属高校。


振り返ってみればこの高校での生活は私の考え方に大きく影響を与えました。

 

 

普通校にはない音楽系の授業

 

音楽科ならではの科目をいくつか✍️
基本的には国語、数学、理科、英語、日本史、世界史など普通の高校と変わらないです!
(ただし、理科、数学に関しては高校2年生で終わる)


✏️音楽史
高校3年生の1年間、音楽史の授業がありました!
私はここでがっつり勉強したので、大学の音楽の歴史系の授業は出なくてもテストで割と余裕でパスできるくらいで大学の授業並みにみっちり教えてくれます!
テストでは曲のイントロクイズや音楽家の名前(フルネーム)などが出題されてました💡

 

✏️演奏法
ピアノの歴史などからみる演奏法の違い、楽器の知識などの授業。
最後の授業には実際にクラスの子と組んでアンサンブルをやり、その演奏で成績が決まっていました!
ちなみに、衣装も自由だったのでみんな曲に合わせた衣装を着て演奏してました😆
私はロッシーニの猫の二重唱を演奏したので猫のコスプレをしました(笑)

 

✏️演奏会をやる授業
高校3年生になるとカリキュラムに組み込まれる学年をいくつかのグループに分け、毎週演奏会をするという授業です!
場所もグランドピアノや照明がある学校内のスタジオで行います。
プロである先生指導のもとなので、かなり厳格に演奏会を運営しました!

 

✏️基礎声楽
何科でも関係なく、声楽は全員必修でした!(声楽科も!)
5.6人くらいのグループごとで先生に歌を見てもらえる授業!
基礎声楽のおかげなのか、みんな歌が上手かった記憶があります(笑)
主にコンコーネをやりました☺️

 

✏️ソルフェージュ
ソルフェージュは週2くらいでありました!
1つはレベル別にクラス分けされるソルフェージュの授業で聴音や新曲視唱など♫
もう1つはクラスでやるソルフェージュの授業で、和声や電子ピアノを1人1台使っていきなり配られる楽譜を弾いたり、アナリーゼしたりしました!

 

✏️合唱
クラスごとに合唱をやる授業!
年に1回、学校内で合唱祭がありクラスごとで歌う曲が違うのも面白かったです!
高校生ながら難易度の高い合唱曲ができたのは音高ならではかもしれません!

 

✏️レッスン
専科と副科のレッスンが週1であります!
ヴァイオリン、打楽器、フルートの子たちはオーケストラの授業などもありました!

 

✏️リトミック
音楽教育に欠かせないリトミック
身体表現や中世のダンスを教えてもらいました!
年1でダンス発表会(?)もあり、全学年でダンスを披露する場ももうけられてました!
この発表会も衣装は自由で、みんなワンピースやドレス、男役のパートを踊る子はズボンなどで男性っぽくしたり、、、!


余談ですが、体育の授業で割と本格的にエアロビクスをやったことはすごく覚えてます(笑)
あと、ピアノ科への配慮でバレーボールやバスケットボールの試合をさせてもらえなかったのも印象的でした🤣(つき指などしたら大変なので...!)

 

 

音高に入ってよかったこと

なんと言っても自由な校風!!

"自由"って難しい言葉ですが音高の自由を私は"自分で決める責任"だと捉えていました🙌

 

そう思ったきっかけは、自由だったら荒れるイメージだったのですがそんなことはなく、髪色も自由、制服も指定のものはなし、メイクもしてokという状況でしたがみんな音楽に一生懸命!

私は金髪に近い色にしていたものの、明るい髪色に染める子もそこまで多くなかったです...!

 

自由って無責任なように思えますが、与えられて初めて自分がどう在りたいか真剣に考えるものなのかもしれない🤔と高校生ながら思った記憶があります。

 

校則がないということは自分の行動に責任をもつということに等しいのかなと。

誰かに言われていうことを聞くのではなく自分でどうするか決めるというスタンスは社会人になってからも大変役立ちました!

 

あとは、音楽系の授業が多く学べて先生方の教え方がすごく分かりやすい!!!

 

和声なんかは音高の高校2年生までのレベルで大学4年間通用するくらいでした...!

 

中学から上がってくる内部の子たちもいるので同級生のレベルも高く、刺激をもらいながら日々過ごせました😎

 

入学したての頃は、中庭を歩いてると練習室からヴァイオリンの音が聞こえてきて感動したのを覚えてます(笑)

普通の学校では味わうことのないシチュエーションや芸術家である先生方の考え方に触れることはすごく貴重だったな、と思います🌱

 

(ちなみに、共学なのに男子が少なかったのでよく他校の学園祭に出会いを求めにいきました笑)

 

元音高生の現在

 

ある程度高校でやり切る環境があって高校の時点で揉まれ、音楽についてじっくり考えるので大学から方向転換する子もいます!

 

ただ、みんな勉強熱心というか自ら道を切り拓くタイプも多かったので海外にいったり現在は起業したりしてる子もいます。

 

音高でピアノ科だった子は音大の音楽教育科に行く人も多かった印象です👀

 

声楽科の先輩方はミュージカルの専門学校に行く人もいました!

音高はこれからクラシックで仕事したい!という人だけが通う場所なわけでもなく(もちろん、原則クラシックを勉強しますが)、音楽の基礎の力を身につけたい人も通っていたりします。

 

 

 

 

何科で入学しても音楽の力をバランスよく身につけられて、自分を表現したり、いい意味で強制力が校則が厳しい学校よりはなく、個性を認め合う風潮がある音高。

 

高校生だけでオペラ上演*ちひろ - mesta*musicant

この記事の部活も音高でなければ出会えませんでした!

 

普通の共学ハイスクールライフも送ってみたかったところですが、、、笑

 

音楽がある全力高校生活も今となってはとても尊いです😌💓

 

🧡ちひろ🧡

 

音楽科のある高校の生活

こんにちは、ゆうです✨

 

今日は音楽科のある高校についての記事です🏫

音大にはどんな高校から生徒が集まってくるのかも含めてまとめていきたいと思います✨

 

 

<音大はどんな高校の人が受験するの?>

 

音大も他の大学同様、各県のいろいろな高校から生徒が集まっています👬

 

大きく分けると以下の4つになります🎼

 

 →音大付属高校

 (藝大付属、国音付属、桐朋付属... )

 →芸術高校

 (都立総芸、京都市立堀川、大分県立緑丘...)

 →音楽科(音楽コース)のある高校

 (名古屋市立菊里、埼玉県立大宮光陵...)

 →一般高校、その他

 (吹奏楽、合唱部に所属している人が多い)

 

私は上記の3つ目にあたる、私立高校の中の芸術進学コース音楽研究科という部門で勉強していました♬

 

<音楽科の学校生活>

 

曜日によって偏りはありますが、

当時の私のだいたいの学校生活は、

 

  7時 朝練🎻

  8時15分 ホームルーム

  8時30分 授業(教養科目)

  12時15分 お昼🍙

  13時 授業(音楽科目)

  16時 練習

  20時 下校🚶‍♀️

 

といったタイムスケジュールでした!

午前中はクラスみんなで教室で授業を受け、

午後はコースに分かれ、授業を受けていました✏️

 

<音楽科の専門の授業>

 

 ・主科レッスン

 ・副科ピアノレッスン

 ・ソルフェージュ

  (聴音、新曲視唱)

 ・楽典

 ・音楽史

 ・合唱

 

⭐︎レッスン

私の場合、主科のレッスンは中学から習っていた先生のところに通っていたため、学校で受けてはいなかったのですが、週に1度各専門のレッスンが1時間半あり、副科のピアノのレッスンも45分みっちりと受けることができました🎹

 

⭐︎ソルフェージュ、楽典、音楽史

高校受験のときの試験は、普通教科の他には実技演奏の試験だけだったため、ソルフェージュなどの専門的な授業を受けるのが初めてな人も多くいました。

そのため授業では一から基礎を学んでいきました。

大受験前には、本番を見越した試験様式の演習もたくさんありました💪

 

⭐︎合唱

アンサンブル、という他の人や楽器と組み合わさって演奏する力をつけるため、合唱の授業が行われていました🎶

毎年NHK合唱コンクールに参加していました👭

 

<音楽科に入るメリット>

 

音楽科に入るメリットは、ソルフェージュなど、外に習いにいかなければならないレッスンを、学校で授業内の時間で学べること、周りの音楽科の生徒との触れ合いが、やる気につながったり、また自分の演奏する楽器以外の楽器についても早くから触れられることだと思います🎷

 

また、個人では演奏の機会をつくることは難しいですが、音楽科に所属することで、たくさんの演奏の機会に恵まれます。

これは音楽を学ぶ上でとても大事なポイントだと思います✨

 

        ーーーーーーーーー

 

わたしは中学3年のとき、最初はこの音楽科を受験するつもりはありませんでした。

その学校は女子校で、泣くほど女子校のイメージが怖かったのですが、音楽カリキュラムがしっかりしていたことから、受験を決めました🌸

高校のときから身近に違う専攻の子たちと触れ合えること、日常会話の中でも音楽のことを話せることが、その後の大学生活にも大きく繋がっだと思います✨

 

自分のいた音楽科もおすすめですが、芸術高校、というくくりの学校に行くのもとても良いと思われます🌷

というのも、わたしの母校には美術科もあり、クラスには美術科20人と音楽科5人が在籍していました。

机がたまたま白で、美術の子たちはいつもそれぞれの描きたい絵を机一杯に描いていました🎨

自分を表現できる人たちをそばで見ることで、自分の表現を考えるきっかけになったり、自分の知らない分野の話を見聞きすることができました!

 

音大はある程度主要な大学がもう決まっていますが、高校は未知数の音楽科高校がたくさんあります✨

自分の雰囲気やメリットに合った学校に出会って、音楽をのびのびと学びたいですね☺️!

 

いつか進路に悩む人、または親御さんに届きますように!

 

ではまた☺️!

 

🌸ゆう🌸

 

声楽科のドレス事情*ちひろ

 

こんばんは!ちひろです💫

声楽をやっている人と言えば、ドレス👗

 

例えば、ピアノだと座るので下にがっつりパニエが入ったドレスを着る機会はあまりありませんが声楽は立って歌うので存在感のあるドレスを着る人が多いです💡

 

この記事ではみんなどうやってドレスを探しているのか、いくらくらいかけているかを私の体験をまじえながら書いていきたいと思います🤔✨

 

 

演奏会で着るドレスの相場

 

価格、、、気になりますよね!

人によりけりですが私は20,000円〜60,000円くらいで毎回探しています✨

 

いいドレスが50,000円くらいで手に入れば万歳!みたいな感覚です🌷

 

私の周りは30,000円〜150,000円くらいでドレスにかける値段は人によって幅がありました!

 

音大では恐らく平均で4〜6着くらい所有している人が多いと思います!

 

なんだかんだ演奏する機会が月1くらいあった私は友達とドレスの貸し借りをしたりして着回していました🙌

 

メジャーなドレスショップ

 

ここで買ってる人多い!というショップはこちらです!

 

★AIMER(エメ)

https://www.aimer.jp

シンプルながらデザインがキレイなものが多いです☺️

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ただ、メジャーだからこそたくさん出演者がいる演奏会でエメのドレスはかぶりがち(笑)

 

★ドレスルームアミ

https://dressroomami.com

ここのドレスを買ってる子も多い印象です🌱

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柄物、カラーバリエーションが豊富で値段も手が出しやすいです👀

 

アナベル

https://annabelle-dress.jp

ドレスを着る場面やドレスのタイプから探せるのも便利!

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店舗は笹塚にあり、試着予約不要というのもいいですね💞

 

 

フリマアプリでお得に買う

 

メルカリ、ラクマなどで探す人も多いです!

ボリュームがあるドレスを探す時のポイントは「演奏会用ドレス」という名目で探すより「結婚式のカラードレス」で検索すること!

 

例えばメルカリ😎

 

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今だと、韓国系のモデルさんが着ているものが安く、多数出品されていたりします!

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あとはウェディングドレスのレンタル会社が格安で出品してたりするのでサイズさえ合えばかなりお得!

 

注意点としては、ネット上の写真や情報で判断しないといけないのと(特に裾の長さなど)、届いたら安っぽかった、、、みたいなリスクもあることです!

 

オーダーメイド、リメイクドレス

 

最近はアパレル業界で、衣服廃棄が問題になっていてオーダーメイドの需要が伸びていますが、ドレスもオーダーメイドで注文している方も(まだ少ないですが)ちらほら👀

 

私の師匠の先生なんかも家にあった着物を業者さんに頼んでドレスにリメイクしたり、(とっても素敵でした!)若い時に着ていたドレスに手を加えてシンプルな作りにして着たりなどしていました💕

 

オーダーメイドドレスで検索すると結構出てくるので私も今後はオーダーメイドドレスを利用してみたい!!!!

 

声楽科必須アイテム、パニエ

 

声楽科はボリュームがあるドレスを着る機会が多いです!

ドレスによりボリュームを持たせる&歩きやすいようにドレスの下にパニエをはいてる人が多いです😉

 

パニエにも種類があります💡

 

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例えばこのパニエ。

これはすごいボリュームあります!!!

なぜかというと6段ワイヤーだから😎

 

パニエにはワイヤー入りのものとワイヤーが入ってないものがあります!

ワイヤー入りだとドレスラインが固定されるイメージです!

私は1段パニエ、5段パニエを持ってます💐

 

オペラの場面を演じる時なんかはパニエ入りでないと演技できないのでほぼみんな入れてます!

 

なのでドレス選びの際にパニエが入るかもチェックポイント👆

 


 

年齢によっても好みが変わったり、なんの曲を歌うかやオペラの役からドレスを選ぶこともあるので日頃から次はどんなドレス買おうかな〜と考えるのも楽しみのひとつです👠

 

ドレス関連のことはまだ色々あるのでまた記事にしたいと思います💞

 

🧡ちひろ🧡

室内楽入門(1)✨

こんにちは、ゆうです!

 

テレビでオーケストラの放送はよく見かけますが、室内楽の放送はまだまだ少ないですよね🤔

 

どちらも魅力でいっぱいですが、今日は室内楽から、おもに二重奏三重奏について書いていきたいと思います✨

 

        ーーーーーーーーーー

 

<室内楽とは?>

大人数で演奏するオーケストラとは違い、2〜10人程の構成で、各パートそれぞれ単独の奏者によって演奏されるものを室内楽といいます🎻

 

イタリア語でムジカ・ダ・カメラ(musica da camera)というのですが、このカメラの部分は部屋という意味があるため、邸宅の・室内のための音楽として、16世紀中頃から広まっていきました🌎

 

<さまざまな編成>

☆二重奏

ヴァイオリン2本、ヴァイオリンとヴィオラ、フルート2本、フルートとハープ、組み合わせはさまざまですが、今日最も私たちに馴染みが深いのは、ピアノと他の楽器で編成されるソナタではないかと思います。

ヴァイオリンソナタチェロソナタオーボエソナタクラリネットソナタトロンボーンソナタ、それぞれの楽器とピアノの調和は本当に素敵に広がります😌

 

余談ですが、音大時代の先生が、ヴァイオリンの試験では絶対にソナタを演奏するなとおっしゃっていました。

ヴァイオリンソナタ室内楽曲であり、ピアノは伴奏ではなくヴァイオリンと同様に主役になるため、ピアノも同様に審査しなければなくなるとのことで、当時まだソナタを演奏しなことがなかった私は深くなるほどなぁと思いました🤔

 

聴いておきたい1曲☝️✨

ブラームス:ヴァイオリンソナタ第一番🎻

(時折ふっと光がさして温かさに包まれるような瞬間があるのですが、弾いていても聴いていても、この瞬間にすごく救われる気持ちになります。そんな温かさをぜひ味わっていただきたいです☺️)

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https://youtu.be/YxpEa6U2ccI

 

おすすめの1曲🧡

リゲティのヴァイオリンデュオ

(奏者の力も合わさり大地が喜んでいるようなサウンドがします😭!)

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https://youtu.be/X-qsEoaqRds

 

☆三重奏

ヴァイオリンとヴィオラとチェロによる弦楽三重奏の作品もありますが、こちらもヴァイオリンとチェロとピアノ(ピアノ三重奏)やヴァイオリンとホルンとピアノ(ホルン三重奏)など、やはりピアノを用いた三重奏が多く演奏されています。

 

聴いておきたい1曲☝️✨

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏第一番

(ロマン派感溢れるメロディックな旋律がとても美しく引き込まれます。何度も何度も聴いても飽きない曲です💐)

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https://youtu.be/NbrNta6qIws

 

おすすめの1曲🧡

ドヴォルザーク:テルツェット(ヴァイオリン2本、ヴィオラ)

(ピアノの和声にて作られる空間が立体的な美しさだとすると、弦楽器3本によって出される和声は、まるで波のなかに揺れるような美しさがあります🎻)

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Antonín Dvořák, Terzetto in C major, Op. 74 for 2 Violins and Viola (1/3) - YouTube

 

弦楽器ばかり続いてしまったので、クラリネットの入ったクラリネット三重奏のご紹介も!

メノッティ:ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための三重奏曲

(オペラ作曲家だったメノッティ。フレーズによって風景が目に浮かんでくるような曲です🌱

また、スピード感のある1,3楽章も聴いていてワクワクします!)

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https://youtu.be/SOr0avCdUSU

 

<どんな楽譜?>

オーケストラと同様に、各パートそれぞれの楽譜があります。

オーケストラの曲には、スコアという全てのパートの音が載っている楽譜がありますが、三重奏までの編成は、スコアという形で出版されていることは少なく、ピアノの入った編成では、ピアノ譜に全ての楽器の音が記載されているため、ピアニストだけでなく、メンバーはそれをスコアの代わりに使用します🎼

 

最初にご紹介したブラームスのヴァイオリンソナタのピアノ譜がこちら↓

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そして先程ご紹介したメノッティの三重奏のピアノ譜がこちら↓

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それぞれのパートの動きを頭に入れ、よりうまく絡み合うようにイメージを膨らませていきます✨

 

         ーーーーーーーーー

 

室内楽の良さは、大きくはない場所で演奏されることを前提として作曲されている曲のため、壮大さの体感というよりも、奏者も聴衆も一緒になって波を作っていくことをより感じられるところではないかと思います♬

 

入門(2)では、作品数の多い四重奏について取り上げたいと思います🌷

 

ではまた!

 

🌸ゆう🌸

 

 

高校生だけでオペラ上演*ちひろ

こんばんは!ちひろです🙆‍♀️

 

私の高校は国立音楽大学の附属でした!

なんの部活に入るかは受験生の時から決まってました💡

「オペラ研究部」です👗

通称、「おぺけん」

入部した理由はドレスをたくさん着たい!それだけでした(笑)

 

何をやるかというと単純で、毎年の文化祭でオペラを1本上演します!

ただそれだけの部活なのですが、激アツでした。

 

何がすごいかと言えば毎年200人超えのお客様が見に来てくださるくらいの名物的な部活だったこと!(今思えば動員数すごい...)

 

私の高校生時代の青春の8割くらいはおぺけんでできていると言っても過言でないくらい濃い日々を過ごしました。

 

全国で顧問はほぼノータッチ、高校生だけでオペラを上演するというのはあまりないことだと思うので今回記事にします😎

 

高校生だけでオペラってできるの?

 

まず、場所の問題はありませんでした。

なぜなら練習は教室や学校の体育館、本番も体育館で行っていたからです!

 

ですがやることは山ほどあって...

 

・なんのオペラ上演するか決める

・役のオーディションする

・なんの曲をやるのか決める

・台本をつくる

・日本語訳が存在しないオペラにした場合はDVDなど見ながら字幕をとり、台本、曲の日本語を考える

・オーケストラを募る

・オーケストラ、演者の楽譜を全て自分たちで製本

・衣装調達

・大道具、小道具の準備を予算内で

・練習日程を組む

・合宿の手配

・プログラム作成(写真とる、あらすじ書く、先生方に文章書くのお願いする)

・曲中で踊るダンスを考え練習

・転換表作成

・エキストラを募る

 

ざっと思い出すだけでこれくらいはあり、しかもこれをやった上で台本を暗記、楽譜の暗譜、演技のブラッシュアップ(指導は基本的に自分たち)を全て自分たちで考え実行までしなければなりません👀

 

夏休みはほぼ毎日、本番前は通常の学校の授業の前に7:15くらいに集まり朝練、昼練、放課後練をこなしていました💪

 

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私が高校生2年生の時の本番前スケジュール!

 

楽譜の製本は授業中ずーーーっとやってました🤣

オーケストラさんの分もやったので製本のプロになれました(笑)

 

こだわりで突っ走るオペラJK集団

 

音楽、オペラ、ピアノ、オーケストラ、、、

たしかにワードだけみると貴族っぽいですが、中身はバリバリの体育会系。

朝早く学校に来て、発声、熱い指導、、、、

昼練をするために基本的には1〜2限くらいで早弁する生活😂

 

今思えば異様なこだわりをもって部活に励んでいました!!!

 

例えば、これ。

 

高校2年生のときに、リヒャルト・シュトラウス作曲『ばらの騎士を上演したのですが、プログラムに別冊をつけてそれぞれが演じる役の詳細な設定をお客様にもみていただきました!

 

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高校生ながら図書館などでオペラについても調べてまとめ、部員に展開するなど熱量がすごい!!!

(これは一個上の先輩が作ったもの)

 

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いい舞台にするためにはどうしたらいいかを真剣に考え、同じ方向を向いて一緒に頑張る。

そんな当たり前のことを純粋に考えて素直に稽古する日々🌱

 

神は細部に宿ることを信じて疑わない

 

ここまできたら自己満じゃない?!みたいなことにもこだわり始めます👏

 

私が最上級生になった高校3年生。

演目はフランツ・レハール作曲『メリー・ウィドウ

 

この舞台の時は朝から晩まで頭はおぺけんのことでいっぱい!!!!

 

ずっと部活で使っていた背景があったのですが、一つしか背景がないことに対してある日疑問を感じた私は「背景、つくろ!」と決意。

 

横だけで4.5メートル、縦は少なくとも3メートルくらいはある巨大な背景を作らなければならなかったのですがその日にすぐ布を買いにいき、布を縫い合わせ大きなキャンパスを作りました。

そして、妹の高校が美術系だったので絵の上手い子にイメージを伝えて絵を依頼。

 

自分の家の駐車場いっぱいに布を敷き詰め、ペンキを買ってきて1週間くらい作業してもらい、無事背景が完成🌟🌟

 

同じおぺけんの会計係の仲間が階段を作ることを提案してくれて(舞踏会のシーンで上から降りてくるような階段があったら確かに舞台映えする!)、その子のつてで、新国立劇場で大道具を作っている方にきていただき、なんと!階段を作っていただきました😆

 

ちなみに、予算はそんなにかけられなかったのですが顧問と上手くコミュニケーションをとり、顧問のポケットマネーからその方にギャラを支払ってもらいました!笑

(今思えば機転がきく子たちの集まりだったw)

 

劇中でここはどうしてもワルツを踊りたい!と思えば体育の先生に直接依頼し、ワルツの踊り方講座をやっていただいたり

部室にスーツが少ない!と思えば声楽の先生に「余ってるスーツあれば恵んでください🥺」と頼み込んだり、、、

 

見栄え大事、何かを作る、新しく生み出す、協力する、こういうところが私たちの代の真骨頂でした🌹

 

適材適所を学んだ部活

 

イラストが得意な人、数字に強い人、部員の心をつかむのが上手、かゆいところに手が届く人...

 

それぞれの得意分野はずっと一緒に過ごしてきたのでずっと知ってました🍭

なので、誰がどんな仕事をすればいいものができるかが分かってたところは今思っても素晴らしい!

 

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合宿のタイムスケジュール、持ち物なども全部部員が!

 

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プログラムのイラストも本当にかわいい❤︎

 

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プログラムに載せるためにチェキであらかじめ写真撮ったり📷

 

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人物相関図🌷

(撮影、メイク、髪型、ドレス選びも全て自分たちでやってました!)

部員はほぼ女子だったので男性役もほとんど女子がやりました!

 

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高校最後の舞台は気合い入りまくり👌

 

 

誰かとなにかをつくりあげること

 

書いてるとキリがないのでこのへんで終わります(笑)

 

このおぺけんの経験が今に活きていることがいっぱいあって、未だに同じ舞台を踏んだ仲間とは交流があります🌱

(なんならおぺけんが恋しくなって大学になっても同じメンバーで大学の学園祭でオリジナルシンデレラを上演しました笑)

 

なによりすごいと思うことは、これは全て"大人の指示なしで自分たちの意思でやったこと"です🧚

 

誰かになにかを言われてやるのではなく、自分たちがこうしたい!こういうことを実現したい!その一心で行動してたということ。

 

そもそも高校生でオペラを上演する時点で高いハードルだと思います。

それに加えオーケストラ伴奏で高音もバンバン出して、演技も転換も指導も雑用も全て自分たちでやるというハードっぷり。笑

 

もちろん、受験の関係などで途中で辞めていく仲間もいたし、完全なマニュアルもないので考えることだらけで息が詰まったり、夏休みに遊びたい!と思ったこともあります☁️

 

高音を出しすぎて、本番間近に声帯結節になったり、、、泣

 

そんな中でも演じること、つくりあげることが楽しくて、全部自分たちでやっていたので達成感も半端なかったです💄

 

本番が終わった後、幕のうしろで達成感と終わってしまった悲しい気持ちがごちゃごちゃになり、みんなで泣きながら抱き合った風景は今でも思い出せます。

 

苦しいながらも楽しい部活が本番が終わってしまうと"おぺけんロス"という現象が起こってました(笑)

 

何気なく入った部活だったけれど、学ぶことがたくさんで人生で必要なことも仲間から多く教わった貴重な経験となりました🍎

 

バイト以外で稼ぐことも知らず、まだ社会がどんなものかも、にわかにしか分からなかった高校生の頃のまっすぐで純粋な頑張りは本当に尊い

何かを頑張る、やり切るって尊い

 

そして何かをやり遂げるって本質的には技術でなくてきっと、それにかける想いなんだと。

 

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大変で泣くことも少なくなかったけど、心から頑張ってよかったと思ってます!!!

 

頑張った経験はその後どこかで必ず役に立ち、自分を助けてくれます💞

 

🧡ちひろ🧡

気軽に気になる楽譜を探そう🎼ゆう

こんばんは!

 

今日は私たち音楽家が楽譜を探す際にとてもお世話になっている" IMSLP"について書きたいと思います✨

 

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"IMSLP"って?

 

IMSLPとは、International Music Score Library Project (国際楽譜図書館事業) の略で、著作権の切れた楽譜を無料で検索・ダウンロードできるサイトです🎼

 

IMSLP: Free Sheet Music PDF Download

 

最近ではアプリもでき、自分のダウンロードした楽譜をリストにして、自分だけの本棚を作れる機能もあります✨

 

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どんなふうに利用するの?

 

サイトでもアプリでも、作曲家の名前(曲名でも良いですが、作曲家からアクセスした方が見つかりやすいように思います)を入力し、楽曲一覧から自分の欲しい楽譜を選びます。

あとはPDFとしてダウンロードしてしまえば、コンビニや自宅のコピー機にて気軽にプリントアウトすることができます!

 

演奏する楽譜はもちろん買うのが一番ですが、急ぎで必要なとき、試しに譜面を見てみたいとき、アレンジ楽譜を探したいとき、販売されていない楽譜を探したいとき、などに便利です🙆‍♀️

 

<IMSLP使用例>

上記に挙げた使用はもちろんですが、それにプラスして、私はIMSLPからあまり知られていない曲を探すのが好きです😎

 

Joseph Achronというユダヤポーランド人のアメリカの作曲家(ヴァイオリニスト)が好きで、

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彼の作曲した"ヘブライの旋律"という曲が本当に大好きで大好きなのですが、

彼のほかの曲はあまり知られておらず、

私自身も知る曲がありませんでした。

 

そこで、IMSLPにて彼の曲を探してみたところ、良い曲を見つけられたと共に、映像や音源で残っていない珍しい曲などもありました!

(Achronにはとっても失礼なのですが、それらの曲が良い曲ではあるのですが、絶妙にパッとせず、これじゃたしかに演奏されない〜!とそんな部分さえも愛しく感じました....Achron好き....)

 

ちなみにこちらが私が世界で一番好きなヴァイオリニスト、Josef HassidによるAchronの"ヘブライの旋律"です!

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https://youtu.be/DmfCjgI50Fo

 

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ロシアでのルームメイトがバレリーナなのですが、音楽の勉強でアドバイスをした際に、一緒に楽譜を見ながら音源を聴いたりしました。

聴くだけでなく、楽譜を見る事でまた新たな景色を見る事ができます♬

また、新しい曲の名前を知る事ができれば、そこから音源を探すこともできます!

 

知っている曲をさらに知る一歩としての利用はもちろん、まだまだ知らないお気に入りの曲を、宝物を探すような気分でたくさん見つけていただけたらと思います☺️

 

では!

 

🌸ゆう🌸