室内楽入門(1)✨
こんにちは、ゆうです!
テレビでオーケストラの放送はよく見かけますが、室内楽の放送はまだまだ少ないですよね🤔
どちらも魅力でいっぱいですが、今日は室内楽から、おもに二重奏三重奏について書いていきたいと思います✨
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<室内楽とは?>
大人数で演奏するオーケストラとは違い、2〜10人程の構成で、各パートそれぞれ単独の奏者によって演奏されるものを室内楽といいます🎻
イタリア語でムジカ・ダ・カメラ(musica da camera)というのですが、このカメラの部分は部屋という意味があるため、邸宅の・室内のための音楽として、16世紀中頃から広まっていきました🌎
<さまざまな編成>
☆二重奏
ヴァイオリン2本、ヴァイオリンとヴィオラ、フルート2本、フルートとハープ、組み合わせはさまざまですが、今日最も私たちに馴染みが深いのは、ピアノと他の楽器で編成されるソナタではないかと思います。
ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、オーボエソナタ、クラリネットソナタ、トロンボーンソナタ、それぞれの楽器とピアノの調和は本当に素敵に広がります😌
余談ですが、音大時代の先生が、ヴァイオリンの試験では絶対にソナタを演奏するなとおっしゃっていました。
ヴァイオリンソナタは室内楽曲であり、ピアノは伴奏ではなくヴァイオリンと同様に主役になるため、ピアノも同様に審査しなければなくなるとのことで、当時まだソナタを演奏しなことがなかった私は深くなるほどなぁと思いました🤔
聴いておきたい1曲☝️✨
(時折ふっと光がさして温かさに包まれるような瞬間があるのですが、弾いていても聴いていても、この瞬間にすごく救われる気持ちになります。そんな温かさをぜひ味わっていただきたいです☺️)
おすすめの1曲🧡
リゲティのヴァイオリンデュオ
(奏者の力も合わさり大地が喜んでいるようなサウンドがします😭!)
☆三重奏
ヴァイオリンとヴィオラとチェロによる弦楽三重奏の作品もありますが、こちらもヴァイオリンとチェロとピアノ(ピアノ三重奏)やヴァイオリンとホルンとピアノ(ホルン三重奏)など、やはりピアノを用いた三重奏が多く演奏されています。
聴いておきたい1曲☝️✨
(ロマン派感溢れるメロディックな旋律がとても美しく引き込まれます。何度も何度も聴いても飽きない曲です💐)
おすすめの1曲🧡
(ピアノの和声にて作られる空間が立体的な美しさだとすると、弦楽器3本によって出される和声は、まるで波のなかに揺れるような美しさがあります🎻)
→Antonín Dvořák, Terzetto in C major, Op. 74 for 2 Violins and Viola (1/3) - YouTube
弦楽器ばかり続いてしまったので、クラリネットの入ったクラリネット三重奏のご紹介も!
メノッティ:ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための三重奏曲
(オペラ作曲家だったメノッティ。フレーズによって風景が目に浮かんでくるような曲です🌱
また、スピード感のある1,3楽章も聴いていてワクワクします!)
<どんな楽譜?>
オーケストラと同様に、各パートそれぞれの楽譜があります。
オーケストラの曲には、スコアという全てのパートの音が載っている楽譜がありますが、三重奏までの編成は、スコアという形で出版されていることは少なく、ピアノの入った編成では、ピアノ譜に全ての楽器の音が記載されているため、ピアニストだけでなく、メンバーはそれをスコアの代わりに使用します🎼
最初にご紹介したブラームスのヴァイオリンソナタのピアノ譜がこちら↓
そして先程ご紹介したメノッティの三重奏のピアノ譜がこちら↓
それぞれのパートの動きを頭に入れ、よりうまく絡み合うようにイメージを膨らませていきます✨
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室内楽の良さは、大きくはない場所で演奏されることを前提として作曲されている曲のため、壮大さの体感というよりも、奏者も聴衆も一緒になって波を作っていくことをより感じられるところではないかと思います♬
入門(2)では、作品数の多い四重奏について取り上げたいと思います🌷
ではまた!
🌸ゆう🌸