私が音楽留学をした理由*ゆう
こんばんは!
学生の卒業式が終わり、入試の結果発表も終わり、まさに新生活が始まる季節ですね🌸
音大を卒業してから、音楽留学を検討する方もたくさんいると思うのですが、今日はそんな方達の少しでも参考になればという気持ちで、私が音楽留学をした理由、サンクトペテルブルクを選んだ理由を書いていきたいと思います!
<音楽留学を決めた理由>
音楽留学を決めた大きな理由は
・現地での生活の中で音楽を学びたい
・ロシア(旧ソ連)の教育メソッドがどんなものだったかを知りたい
の2つでした。
そこに加え、
・とにかくロシアという国が好き
・もっと死が近く感じそうな場所に行きたい(笑)
という、ちょっと偏った強い希望も原動力となり、
ロシア留学の実現にたどり着いたように思います。
<留学を決めるまでの経緯>
①初めてロシアに行くまで
私が1番最初に音楽留学を考えたのは、大学3年生の頃でした。
大学4年間お世話になったヴァイオリンの先生がとても厳しく、半分反抗期のような心の状態だった私は、もう国外に逃げてやる🏃♀️!みたいな気持ちを抱くようになりました(まるで厨二病。笑)
そんな中、別の授業の先生から、卒業後はドイツに行くのが良いのではないかと提案していただいたこともあり、心の逃げ場にしていた音楽留学を、少し現実的に考えてみるようになりました🤔
そうして大学4年の前期、大学の定期演奏会での演目がショスタコーヴィチの交響曲第5番だったのですが、今まで演奏してきたオーケストラの曲の中で、一番身体の中に入っていく感覚になりました。
彼のヴァイオリン協奏曲や他の作品にもどっぷりハマり、また元々オイストラフやコーガンなど、ソ連時代のヴァイオリニストも大好きだったため、彼らに関わる作品を聴くうちに、ロシアへの留学への意思が固まっていきました🎻
そして大学4年の後期、大学の先生やプロとして活動している卒業生と一緒に演奏できる演奏会に出演したのですが、その時にたまたま隣の席になったのが、なんとロシアのグネーシン音楽院(“剣の舞“で有名なハチャトゥリアンが作った音楽院です!)出身の方で、演奏後にはゆっくりとお話を伺うことができました!
在学当時のお話や、彼女がロシアに留学した理由を聞き、なお意思が固まった私は、当時同じ場にいたカルテットのメンバーに「私ロシアいくー!!!」と告げた覚えがあります😂笑
②初めてのロシア上陸
その後大学を卒業してから1年半、バタバタと演奏のお仕事やバイトを続けていましたが、恐るべしフリーランスの一人暮らし、全然お金が貯まらず、生きるのに必死な毎日に嫌気がさし、とりあえず一度飛び立ってしまおう!と、ついに弾丸でロシアへ✈️
グネーシン音楽院を出た先輩に連絡を取り、現地の方を紹介してもらい、まずはグネーシン音楽院を見学したのち、モスクワ音楽院の様子も見てきました。
その後サンクトペテルブルクにも渡り、サンクトペテルブルク音楽院の見学も終え、日本に帰国しました🗼
実際にロシアの空気を感じ、街の建物や教会から歴史を感じ、ロシアに住む人たちと関わり、現地のホールで演奏会を聴き、、、
この国でもう一度勉強したい、この国に来よう!と強く心に決めました🇷🇺
<サンクトペテルブルクを選んだ理由>
よくモスクワではなくなぜサンクトペテルブルクを選んだのかと聞かれます🤔
私がサンクトペテルブルク音楽院を選んだのは、主に下記の理由です。
"金銭面"
・学費がモスクワ音楽院よりもはるかに安いこと
・街がほどよく田舎で物価が安いこと
"芸術面"
・街が美しいこと
・ショスタコーヴィチが学んだ街であること
・学校の雰囲気が自分に合っているように感じたこと
・気になる先生がいたこと
サンクトペテルブルク音楽院の近くに聖イサアク聖堂という聖堂があるのですが、この建物がとても素晴らしく、初めてそこに訪れた夜、その威厳さに驚き、2,3時間ただひたすらに眺め続きていました。
まるでその聖堂だけ時間が止まっているようで、その重さがとても暗く、恐しく、でも美しく、ああ、この空気が漂う中で、たくさんの作品が生まれたのかと思うと、その雰囲気がまだ残る、このサンクトペテルブルクで学びたいという気持ちが沸々と湧いてきました。
先に国を決めてしまったため、当時つきたい先生は明確にはまだ決まっていませんでした。
動画などで色々先生を調べて、一番つきたい先生はモスクワのシュニトケ音楽大学の先生だったのですが、留学生向けのコースがなかったこともあり、まずはサンクトペテルブルク音楽院への進学を決めました。
現在は良い先生とのご縁があり、ビシバシと指導していただいております✨
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私の場合、大きな出来事で決めたと言うよりは、小さなきっかけが重なり、留学の決心に繋がったように思います。
長くなってしまいましたか、留学を悩んでいる方の少しでも参考になれば幸いです😌
読んでいただきありがとうございました♫
🌸ゆう🌸